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疾患・症状

髄膜腫

髄膜腫は全脳腫瘍の27.1%を占め、もっとも頻度が高い腫瘍であり、良性脳腫瘍の代表格です。男女比は女性が男性の2倍多いのが特徴です。この腫瘍は脳細胞そのものから発生する腫瘍ではなく、「脳実質外腫瘍」に分類されます。つまり、脳の外側から発生し、ゆっくり大きくなり正常な脳を圧迫することで症状を呈してきます。良性と書きましたが、実は髄膜腫の亜系は15種類あります。15種のうち、6種類はWHO分類でgradeⅡまたはⅢに入り、再発や転移もありうる少し厄介なタイプになりますが、確率は全髄膜腫の10%です。

髄膜腫の治療方針は基本的には「症状があるかどうか」で手術を決定します。頭痛精査や脳ドックなどで偶然見つかることも多いのがこの腫瘍です。小さくて特に頭痛も痙攣発作も麻痺なもない場合には、定期的な外来MRI検査で十分です。急激に大きくなったり形が変化した場合には症状がなくても手術を検討します。ですから、定期的な検査は非常に大切です。

症状が腫瘍により出現している場合には、きちんと手術で摘出できればWHO gradeにもよりますが、完治が可能な腫瘍です。腫瘍の場所にもよりますが、正常脳をできるだけ傷つけないように腫瘍のみきれいに取り去ることが手術のポイントとなります。
治療としては、手術が原則ですが、小さな腫瘍で、手術の難易度が高い場合は定位放射線治療(γナイフやサイバーナイフ)を用いることがあります。

代表例 2例をお示しいたします。
2例とも、大型の髄膜腫で、ゆーっくり腫瘍が成長したため、ここまで症状を出さなかったものですが、タイミングを逸することなくきれいな手術ができれば、症状も消失し、後遺症なく日常生活を送ることが可能になりました。
髄膜腫は良性腫瘍ながら上述しました5-ALAの蛍光があることが多い腫瘍であり、当院では取り残しの防止や安全性のために、患者様のご了解が得られれば5-ALAを用いて手術を行っております。

 

40代女性 突然の痙攣発作にて巨大髄膜腫が判明し、ナビゲーション、5-ALAを用いて全摘出。術後2週間で退院。会社で通常勤務をされている。

40代女性 徐々に進行する言語障害にて髄膜腫が判明。 ナビゲーションと5-ALAを用いて全摘出。言語障害も軽快し退院。

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