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疾患・症状

前立腺肥大症

前立腺は男性のみにある臓器で、膀胱のすぐ下に、尿道をとりまくようにあります。前立腺の役割は、ここから分泌される前立腺液により精子に栄養を与え、精子の活動を盛んにします。通常、前立腺はクルミ大くらいで20cc程度の大きさですが、年齢とともに大きくなります(肥大)。60歳以上になると半数以上に肥大がみられます。肥大にはテストステロン(男性ホルモン)が関係しているといわれています。
前立腺が大きいと必ず症状が出るとは限りません。症状が出て、生活に困る時は治療の対象となるので受診が必要です。 最も典型的な症状は、夜中に何度もトイレのために起きたり(夜間頻尿)、排尿しようとしても排尿までに時間がかかり(排尿困難)、尿線が細くなります。さらに進むと尿が全く出なくなります。これらの症状は飲酒、自転車やバイクに乗ること、長時間の座ること、便秘、胃炎や胃潰瘍の薬、風邪薬などで悪化することも特徴の1つです。
症状から前立腺肥大を疑ったり、診断するために『前立腺肥大の症状に関する国際的評価方法(IPSS)』があります。これは患者さま自身に排尿状態に関する症状を評価していただく方法で、現在の自覚症状・印象について率直にお答えください。合計が8点以上、または、7点以下でも1項目で4点以上の項目があれば排尿困難(前立腺肥大)があると考え受診が必要です。 診察・検査としては(1)直腸指診(肛門から指を入れて前立腺の診察をする)、(2)超音波検査やMRI検査などの画像検査、(3)前立腺癌の腫瘍マーカー検査(採血検査)、(4)残尿測定・尿流量測定(尿の勢いを診る検査)が行われます。 前立腺肥大の治療は内科的治療と外科的治療があります。軽症であれば内服治療を行いますが、内服治療で効果のない人や重症の人は、年齢や他の病気の有無を総合的に判断して手術治療を行います。
当院では経尿道的前立腺切除術が行われています。これは内視鏡を用いて肥大した前立腺を尿道から切除する方法で主流です。入院期間は7~10日間です。
とても大きな前立腺肥大症の場合は、下腹部を切って(開腹手術で)行われる前立腺摘出術が必要ですし、抗血栓薬(脳梗塞や心筋梗塞などに対して血栓を出来にくくさせる薬)を使用している人は(内視鏡を用いて)レーザーで切除する手術の方が、出血量が少ないため他院での手術を勧めることがあります。
最近では、おしっこで困る症状を総称して「下部尿路症状」と記します。昔は前立腺が大きくなることによっておしっこの症状が出ていると考えられてきましたが、最近では糖尿病や高血圧、動脈硬化など生活習慣病と前立腺肥大症の相関が報告されていますし、前立腺が肥大していなくても生活習慣病があると下部尿路症状が出ることがあります。

項目チェック なし 5回に1回 2回に1回まで 2回に1回位 2回に1回以上 ほとんどいつも
➀排尿後、まだ尿が残っている感じがありましたか? 0点 1点 2点 3点 4点 5点
②排尿後、2時間以内にまた尿がしたくなりましたか? 0点 1点 2点 3点 4点 5点
③排尿中に、尿が何度も途切れることがありましたか? 0点 1点 2点 3点 4点 5点
④尿をがまんするのが難しいことがありましたか? 0点 1点 2点 3点 4点 5点
⑤尿の勢いが悪いことがありましたか? 0点 1点 2点 3点 4点 5点
⑥尿をし始めるために、お腹に力を入れましたか? 0点 1点 2点 3点 4点 5点
項目チェック 0回 1回 2回 3回 4回 5回以上
⑦夜寝てから朝起きるまで何回トイレに起きますか? 0点 1点 2点 3点 4点 5点

 0~7点➠軽症 8~19点➠中等度 20~35点➠重症

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