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コラム

「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」 ~「いつのまにか骨折」を予防して健康な体を保つために~

コラム

整形外科副部長 川村 耕平

骨粗鬆症の患者数は、全人口の約1割:1280万人程いるといわれています。今後、超高齢社会に伴い、患者数はさらに増大していくことが予想されます。
骨粗鬆症は生命予後と相関しており、健康な体を保ち長生きをしていくためには、まず適切な知識を持ち、予防していくことが重要です。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨の密度が低下し骨折しやすくなる病気です。

女性は男性と比べて圧倒的に骨粗鬆症になる率が高く、80歳以上では、2人に1人が骨粗鬆症になっています。

骨粗鬆症の症状は、腰や背中が時折痛くなる、背中が丸くなってくる、身長が縮んできたなど、ご高齢の方が「年だから」と一言で片付けてしまうような症状です。無症状なことが多いため、骨折をしてから検査してわかったという例は少なくありません。骨粗鬆症は、知らない間にいつのまにかに進行し、ある時に大きな骨折など重大な合併症で気がつくことの多い病気といえます。

骨折の要介護リスク

骨粗鬆症の予防には、運動療法や食事療法があります。

運動療法のおすすめは、ウォーキングです。骨は弱い刺激を数多く与えると強くなるので、ゆっくりでいいので長く継続することが大切です。また、屋外でのウォーキングは、日光によりカルシウムの吸収を助けるビタミンDが合成されますので、さらに効果があります。

食事においては、骨粗鬆症予防のために必要なカルシウムの摂取量は、1日700~800㎎です。これを食品に換算すると、牛乳ならコップ3杯以上、切干し大根150g以上、干いわし6匹以上、大豆なら納豆で15パック以上です。おすすめは、毎日の食事に1杯の牛乳摂取をこころがけてみてはどうでしょうか?牛乳が無理なら、ヨーグルト、チーズ、そのほか、小魚、豆類、小松菜、海藻類など、腸から吸収されやすいものを摂取すべきでしょう。

反対に、骨粗鬆症になりやすい、注意したい食事もあります。それは、ハムなどの加工食品(保存料 リン)や炭酸、コーヒーや即席めんです。これらを多くとると、カルシウムが体内に吸収されにくくなります。このほか、喫煙や過度なアルコール摂取もさまざまな機序で骨粗鬆症となりやすいことが指摘されていますので、摂取を控えましょう。

骨粗鬆症にならないように予防を行い、なってしまっていたらしっかり治療を行い、骨折を予防して健康な体を維持するよう心がけましょう。

家族に骨粗鬆症の方がいる場合は、骨粗鬆症になり易い体質であるといえますので注意が必要です。 「最近、背中が曲がってきた」「背が縮んだ気がする」 など、特に痛みなどの症状のない人であっても、 一度は受診をお勧めします。

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