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間歇性跛行(かんけつせいはこう)

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2014年11月22日

末梢動脈疾患(1)

横浜新緑総合病院 内科部長  佐々木 俊雄

 動脈は心臓から送り出された血液が内臓や体の隅々に向かって流れている血管です。動脈の病気は大まかに大動脈疾患(大動脈瘤や大動脈解離など)とそれ以外の末梢動脈疾患に分けられます。末梢動脈のなかで足の動脈は動脈硬化の生じる頻度が比較的高く、以前は閉塞性動脈硬化症と呼ばれていました。

 「心臓」や「頭」の血管に生じた動脈硬化が原因となって「心筋梗塞」や「脳卒中」が発症しますが、その多く方は糖尿病、脂質異常症や高血圧といった動脈硬化の危険因子を持っていることが知られています。これら糖尿病、脂質異常症や高血圧といった疾患は生活習慣病とも呼ばれ、全身性に動脈硬化を来たす病気であり、末梢動脈においても動脈硬化を生じるリスクの高い病態です。

間歇性跛行(かんけつせいはこう)

歩くと足が痛くなる「歩くと足が痛くなる」といった症状は代表的な下肢動脈疾患の自覚症状で、ある一定の距離を歩くと足が痛くなる、だるくなるといった「間歇性跛行」と呼ばれる特徴のある症状を示します。この症状は整形外科疾患の自覚症状でもあるため整形外科を受診されている方もいますが、糖尿病、脂質異常症や高血圧などで治療を受けている方では動脈硬化による症状と区別することが重要です。

 病気の重症度は、Fontaine(フォンテイン)分類により評価されることが多く、間歇性跛行、安静時疼痛、潰瘍(かいよう)形成・壊疽(えそ)の順に重症度が高くなります。