文字の大きさ
標準
拡大
背景色
白
黄
青
黒

サイトマップ

膝関節・股関節の痛み!

  • 印刷プレビュー
  • 印刷

2016年09月21日

2016 年 3 月 みんなの健康講座
「膝関節・股関節の痛み!~痛みの原因と治療について~」 抄録

横浜新緑総合病院 整形外科部長 上野 岳暁(日本整形外科学会 専門医)

≪痛みの原因と治療≫

高齢化社会を迎え、脊椎や関節疾患、骨折が原因で寝たきり、認知症となる方が増えています。整形外科の外来では痛みを和らげる投薬、関節への注射、減量指導、生活習慣の改善やリハビリの指導などを行います。 減量には糖質制限が最適です、肥満の患者さんは野菜とたんぱく質を多く摂取し、ごはん、パン、麺類などは最小限にして、しっかりと筋力をつけることが病気やケガの予防につながります。 筋力強化によって関節機能は改善し、認知症予防にもなります。高齢者は日々筋肉トレーニングに励み、100歳を超えても自分の足で歩いて旅行に出かけられるようにして頂きたいと思います。

≪手術について≫

十分な筋トレーニング、病院での治療を行っても痛みが改善せず、日常生活に支障がある場合には手術を考えます。膝の痛みで日常生活に支障のある高齢の患者さんは、人工関節置換術という手術で痛みを取ることによって、健康寿命が延びることも証明されています。50 代、60 代で活動性が高く、スポーツなどを楽しみたい方には、矯正骨切り術という人工物に頼らない手術法もあり、横浜新緑総合病院でも治療可能です。

人工関節置換術は痛んだ関節を金属やポリエチレンで置き換える手術で、関節がこすれる痛みはなくなります。以前は 15 年程度で器械の寿命が来てしまうと言われていましたが、現在使用されている人工関節は 20 年以上経過しても、9 割以上問題ないと報告されています。人工関節を長く持たせるには、いい位置に人工関節をし っかり固定することと、患者さんが無理をせず、大切に使ってもらうことが必要です。

膝の内側だけが悪い患者さんには、傷が小さく、骨をほとんど削らず、体へのダメージが少なく、回復が早い半置換術という手術が実施できます。半置換術はきちんと痛みが取れたら患者さんの満足度が高い手術です。横浜新緑総合病院では積極的に半置換術を実施し、患者さんに適した治療を提供させていただきます。股関節においては、10cm 以下の小さい傷で、筋肉などのダメージを少なくした上で、安全かつ正確にインプラントを設置できます。膝も股関節も、術後鎮痛もしっかりと行い、翌日から痛みなく歩行していただきます。術後に患者さんに様々な制限をかける病院も多いのですが、正確な手術により、なるべく制限をかけず、普通の日常生活を快適に送ってもらえるよう治療を行っています。

≪関節機能再建センター≫

横浜新緑総合病院では「関節機能再建センター」を2016年7月1日に開設いたしました。膝や股関節の痛みがある方はお気軽にお越しください。 (2016年8月一部加筆)