特徴・特色
関節外科では人工関節置換術に力を入れています。
大学病院、専門病院並みの高度な医療を、患者様のご希望に応じた温かみのある治療計画で提供させて頂きます。
症状・疾患・治療紹介
対象となる患者様
膝関節や股関節、足関節の痛みでお困りの患者様
手術について
1.人工膝関節置換術
- 膝関節全部を置き換える全置換術と内側だけを変える半置換術があり、より体の負担が少ない半置換術を積極的に実施しています。
- 悪いところだけを置換するので術後の腫れや痛み、違和感が少なく、よく曲がります。手術翌日から痛み無く歩行され、術後5日で退院された患者様もおられます。
- 膝の外側が痛んでいたり、膝の中の靭帯が痛んでいる患者様には全置換術が適応となります。全置換術も膝の後方の靭帯を温存し、かつ筋肉を極力切らない手術手技を適応し、術後のより良い膝関節の機能を獲得していただいています。術後の膝が不安定にならないようバランスを整えることにより、痛くないだけでなく、歩きやすい膝になります。
- 足の筋力が弱い患者様には極力筋肉を切らない手術アプローチを採用しており、術後早期から安定して歩行できるよう配慮しています。術中、術後出血を抑え、術後の輸血はほとんどの患者様で不要となっております。
- 麻酔科の協力もあり、術後の鎮痛にも力を入れています。術後に強い痛みに耐えるということはありません。手術時間も90分程度と短く、正確に人工関節の設置を行っています。
[半置換術]
[全置換術]
2.人工股関節置換術
- 小さい傷で筋肉へのダメージをできるだけ減らして手術を行うMIS(最小侵襲外科)を行っており、手術時間も70分程度と短く、正確な設置を行っています。
- 術後出血も抑え、術前に貧血のない患者様なら輸血はほとんど不要です。よって自己血貯血も不要となっています。術後5日目で元気に歩いて退院された患者様もおられます。その患者さんは術後3日目に軽やかに階段昇降ができました。もともと車椅子レベルだった患者様も、時間はかかりますが、手術後は杖で元気に歩かれています。
- 患者様の体格に合わせて手術中に足の長さなどを調整できるシステムを採用しており、術後の違和感や脱臼リスクをできるだけ減らして、極力、行動を制限することなく元の生活に戻っていただきます。
【人工関節に関しては、以下のサイトもご参照ください】
診療について
1.外来受診
- 診察にて、通院治療か手術のどちらが望ましいかを話し合います。
2.スクリーニング検査
手術が決定した後、レントゲン・心電図・採血検査などを実施します。
3.他科受診
スクリーニング検査の結果、異常があれば他の専門科を受診します。
4.入院・手術
- 担当医、麻酔医より手術について説明の後、手術を実施します。
5.リハビリテーション
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手術後、翌日から理学療法士と歩行練習を行います。
通常全荷重で歩行できます。
6.退院
手術後、ご希望に応じて最短5日~4週間で退院します。
7.外来通院
血液内科への紹介はいつでもお受け致します。急性白血病と診断されている場合は前もってご連絡下さい。
また当院では透析設備がありませんので腎不全が併発している時は受け入れられません。
整形外科部長 上野岳暁よりメッセージ
的確な診断と治療、正確でスピーディな手術を心がけています。外傷、および関節外科領域で数多くの手術を担当してきましたが、感染などの術後合併症は非常に少なく、良好な治療成績を上げています。術後鎮痛にも最大限配慮し、快適な入院生活を送っていただくよう努めています。痛くない膝の注射もあります。手術以外のリハビリ治療も積極的に実施していますので、膝や股関節の痛い方、お気軽に受診してください。