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睡眠時無呼吸症候群について

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2021年12月09日

内科 医長 松本 真

【睡眠時無呼吸症候群とは】

寝ているあいだに何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。
熟睡できないため、日中眠気が強くなり、集中力が低下してしまいます。眠気のため交通事故や労働中の事故につながる可能性が高くなります。
また、無呼吸と低呼吸を繰り返すことによって血中の酸素が不足してしまうため、心臓に負担がかかります。高血圧・不整脈・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などの合併症を起こしやすくなり、最悪の場合は突然死につながることもあります。

【原因】

肥満などにより気道の上部(喉)がふさがってしまうことが原因の「閉塞型」、脳や神経などの異常で呼吸をするための筋肉への指令が行き届かなくなる「中枢型」があります。
「閉塞型」の主な原因は気道(喉の空気の通り道)が狭くなることです。肥満や扁桃が大きい、生まれつき顎が小さいなどが関係します。これに加えて、睡眠中は筋肉の緊張がほぐれ、さらに気道を確保しづらくなることも一因です。
「中枢型」の主な原因は、呼吸を司る脳の指令がうまく働かなくなることです。脳梗塞・脳出血などの脳血管障害、心不全や不整脈などの循環器疾患で発症しやすいとされています。

【症状】

夜間、多くの人に激しいいびき、息苦しくて目覚める、寝ている間に息が止まるなどがみられます。
起床時の頭痛や日中の眠気があらわれ、集中力の低下や体全体の倦怠感がみられる方もいます。中には眠気などの自覚症状を感じないまま過ごしている重症の人もいます。

【検査】

診断にはまず、問診にて無呼吸症候群が疑われるような症状がないかをチェックし、睡眠中の呼吸やいびきの状態を把握するため、自宅で簡易検査を行います。
簡易検査の結果、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、さらに詳細を調べるために病院に一泊し、呼吸やいびきの症状のほか、脳波の変化や眼球の動きを調べたり、鼻や口の気流測定、心電図検査などを行う睡眠ポリグラフィー検査を行います。
当院でも夕方入院し、翌朝検査終了後退院となる検査入院を行っております。

【治療】

CPAP治療にはCPAP治療 (シーパップ:持続陽圧呼吸療法)とマウスピース治療があります。
当院ではCPAP治療を行っています。

CPAP治療とは睡眠中のみ装着する呼吸装置で、現在、最もよく行われている治療方法です。鼻に装着したマスクから常に空気を送り込むことで圧をかけ続け、気道が閉じることを防ぎます。重症の場合でも高い治療効果があります。
気になる症状のある方は、当院内科外来へご相談ください。

【さいごに】

基本は「糖尿病の管理」です。血糖値が悪ければ、合併症は進行します。食事指導、内服など、内科主治医の指示を守りましょう。糖尿病腎症だけでなく糖尿病網膜症も同じです。糖尿病がある方は、必ず目の診察が必要です。随時、ご相談ください。WEB版みんなの健康講座では、さらに詳しいご説明をしております。ぜひ、ご覧ください。